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Bright Red Mother-Bicycle ALBELT is Back !!


by red-chari-albelt
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製図室戦記 ~red-chari-Side~



24時間ぶりの我が家。


どうも、red-chari-albeltです。
ホント、久し振りに帰宅いたしました。
徹夜で製図です。
学校に残って徹夜って、ワクワクしますよね。
ホント楽しくてしょーがない。

しかーし。
徹夜が基本的に許されないのが某国立高専。
守衛という名の法の番人が、課題を終わらせるため必死に戦う学生の前に立ちはだかります。
それでも僕らは、徹夜をしたい。製図をしなければならない。
しなければ・・・後はもう、言うまでもないでしょう。

ならば、どうするか。
そんな高専生の、人生の切り開き方の一端がココにあります。

ではでは、楽しい報告レポートどうぞ。





作戦はこうだ。

MDMAが2階の教室に、私は4階製図室内に待機。
守衛は下の方の階より見回りを行うから、
2階で守衛と遭遇したMDMAが、守衛が製図室に来る前に携帯で私に連絡。
連絡を受けたら掃除用具庫に身を隠し、
守衛が見周りに来て、鍵をかけて出て行ったのを確認したら、MDMAに連絡。
私が製図室内から鍵を開け、MDMAを迎え入れる。

守衛をやり過ごすための、もっともベーシックにしてベストな作戦だ。


22時00分。

作戦開始。
MDMAが2階4M教室へ向かう。
私は製図室の照明をすべて落とし、鍵をかけた上で、掃除用具庫へ退避。
誰もいなくなった部屋で一人、寂しさを銀河の妖精の歌を聴くことで癒しながら、
私は、運命の時を待った。




22時15分。

通信。

「こちらブラボー1。リーダー、応答せよ」

「こちらブラボーリーダー、どうぞ」

「ただいま守衛が教室を通過した」

「了解。作戦行動に移る」


ミュージックプレーヤーを止め、携帯の電源を切る。
僅かな音、僅かな明かりさえ漏らさぬための策である。
なにしろ、今の日の守衛は、「期限が迫った課題を持つ学生」殺しで知られる、
怖い方の守衛。
どれだけ過剰な策を講じたところで、なんの不思議もない。
ヤツにバレることは即ち死と同義なのだ。



22時16分。

トビラの向こうから聞こえる足音。
(来た、ヤツが来た!)

ガチャガチャ、ガチャガチャ。
(鍵を開けているんだな!)

ガチャリ。ギーィッ。
(は、入って来やがった!)

風通し用の穴から覗いてみる。
・・・入口付近で室内を見回す守衛が確認できる。
(よし、このまま帰れ!)

切に願う私であったが、しかし・・

守衛は見渡すのをやめ、懐中電灯を片手にこちらへ向かって歩き始めた!

心臓の鼓動がだんだんと早くなる。

私が潜んでいるこの掃除用具庫。
傍目には人間一人が入るには十分すぎるような大きさに見えるが、
薄い鉄板で出来ている上に、私の身長に対していささか高さが足りないため、
ちょっと体をかがめて体重移動をすると、
体が鉄板につっかえて、それにより音を発してしまう。
まさに一瞬の油断が命取りとなる、そんな状況。

(ちょ・・おま・・こっち来んな!)

おそらく、気付かれていない。
それは分かっているのだが・・・相手はかの悪名高い守衛である。
気付かぬふりで通り過ぎて安心させた後、突然戻ってきて「バァ」みたいなこともやり兼ねん。
そんなのが近付いてきて気分がいいヤツなんて、よっぽどのどMでもない限りおらん。

そんな心配をよそに、守衛は何食わぬ顔で掃除用具庫前を通り過ぎ、
非常口の鍵をかけたのち、部屋全体を1周見て回ると、
何事もなかったかに様に製図室にカギを掛けて去って行った。
守衛がやってきて出ていくまで、ほんの1分ほどの出来事だったのだが、
息を潜めて隠れている本人にとっては、その10倍ほどの時間に感じられた。




22時18分。

通信。

「こちらブラボーリーダー。ブラボー1応答せよ」

「こちらブラボー1、どうぞ」

「今、守衛が出て行った」

「まだ戻ってこない」

「ならば、適当に時間を見計らって帰ってきてください」

「了解。」


製図室を出た守衛は、何をチンタラしているのか、未だM科棟を出ないらしい。
嫌な予感が脳裏をよぎる。

ともかく、当面の脅威は去ったようなので、
用具庫から出て、MDMAからの連絡を待つ。



22時24分。

前回の連絡より9分。
いくらなんでも時間がかかりすぎている。怪しい。

(MDMAはもしかしたら守衛に捕まって尋問されてるんじゃないか?)


そんな疑問が脳裏をよぎったところで、通信が入る。

「こちらブラボー1。リーダー、応答せよ」

「こちらブラボーリーダー、どうぞ」

「非常口から入る。開けてほしい」

「了解。」


直後、MDMAが非常口に到着。
鍵を開けて合流した。
未だ学校内の見回りをしているであろう守衛をだますため、
照明は付けず、携帯の灯だけで作業を開始した。



ミッション完了。


コレにて、徹夜の準備が整ったわけであるが、
この後、新たに眠気との戦いが始まるとは、一同、予想だにしなかった・・・・




そんなわけで、眠気という新手の敵は現れましたけれど、
この方法で徹夜が可能なのは、今回の成功で証明されました。
また、徹夜沙汰にでもなったら、是非お使い下さいまし。
以上、red-chari-albeltでした。




今日の献立




今日の一言

──それはお前、お前の努力の結晶だよ──

red




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by red-chari-albelt | 2009-02-01 23:50 | 挑戦企画