ジョニーは戦場へ行った
2005年 12月 05日
この間、3階の物置で見つけた本の紹介をしたいと思います。
「ジョニーは戦場へ行った」といいます。
ぼろい理由はこの本をフリーマーケットで買ったからです。
10円。ほとんどタダ同然で売られていました。
このフリーマーケットで売れ残った品は次の日の廃品回収で処分されてしまいます。
そんな中買った本でした。
この本は第一次世界大戦中(後?)が舞台です。
1939年に初版に刊行されました。第二次世界大戦が勃発した2日後のことでした。
この本は普通の戦争モノとは違います。
普通は、兵士たちの友情とかが描かれたりします。が、
この本の主人公は・・・、
両手・両足、さらに両耳・両目・鼻・口がありません。
戦争でやられたのです。
まさに生きた肉の塊と化しているのです。
しかし意識ははっきりしています。
彼は何を思い生きているのか・・・
そういう本です。
主人公は、軍の偉い人間(と思われるが主人公には分からない)から勲章を授与され(たと思われるが主人公には分からない)ます。
そんな体になるまで戦ったからでしょう。
彼は自分の意思を相手に伝える方法を思いつきました。モールス信号です。
唯一の意思の疎通手段を用いて彼は叫びます。ここから出してくれ・・・
しかし彼の願いは叶えられませんでした。
軍は英雄として彼に勲章を与え、宣伝に利用したのでしょう。
しかし、そののような醜い生き物が公に姿を現すことはしたくない。
そういうことだろうと思います。
お偉方たちは戦場を知りません。
自分たちで戦争を起し、自分たちは安全な場所で命令を下す。
それだけです。
「ぼくたちの手に銃を握らせてくれ、そうすればぼくたちは敵を討つ。ぼくたちにスローガンを与えよ、そうすればぼくたちはそのスローガンを現実のものとしてみせる。戦歌をうたえ、そうすればつづけてあとをうたい始めるだろう。十人、一万、百万、一千万、一億人でなく、十億、二十億に及ぶぼくたち全世界の国民がスローガンの下に動き、戦歌を歌い、銃をにぎり、銃を使い、そして生き残るだろう。間違いなく生き残るだろう。ぼくたち国民は生命を失わずに、歩き、語り合い、食事をとり、歌を歌い、笑い、感じ、愛し、静かに、安全に、上品に、平和に子孫を残すだろう。戦争計画をたてよ。指導者たちよ、戦争計画をたてよ。そして道を示せ。そうすればぼくたち国民も銃をとり、敵にその銃を向けるであろう。」
角川文庫 ジョニーは戦場へ行った より引用
この本の最後の段落です。
これがすべてを物語っているような気がします。(最後の文だから当然か)
自分はアメリカにさっさと特定アジアのある国を滅ぼして欲しいと思ってました。
この本を読んでたら簡単にそんなこと言ってはいけないような気がしてきました。
少し前、イラクから帰ってきたアメリカのある部隊の式典みたいなのがテレビでやってました。
車椅子で運ばれている人がいました。足がありませんでした。
ここまでにしておきましょう。悲しくなってきた。
ガラにもないまじめなことを書いてしまった。スマン。
でも結構がんばったので感想ヨロシク。
S野へ
ウチにあったカメラ。
PENTAXのESPIO115Mというらしい。
どうなんでしょうね。こういうカメラって。
今日の献立
朝 納豆 味噌汁 ご飯
昼 ワンタンメン
晩 鍋 ご飯
S野へ 独裁スイッチですよぅ